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アトリエ「片栗研究所」

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東京タワーと冬将軍寒太郎と時々おでん


冬将軍の手勢が日本の首都東京で大暴れしています。

12月までの寒さはあくまで雑兵、これから2月にかけては精鋭の本隊との戦いになりそうです。



この間は北風の手勢に追い回され、ついついコンビニでおでんを買ってしまいました。







西高東低、晴れ渡る東京の空は青く青く、自分の頭上がそのまま宇宙であることを実感させてくれます。



この広大なる宇宙の真下でがんもどきをほおばりつつ、この六本木の丘陵の上から眺める東京タワーは、他に比較になる摩天楼が目に映らないので、今まさにこの宇宙(そら)飛び立たんとするロケットのようにも見えます。



しかしこのロケット、先端を向かうべき無重力の世界へピンと立てておきながら、台座にスクッと直立してすでに半世紀以上。

日本の首都の真ん中に立ち尽しています。



親が僕くらいだった時分にもこうやってこの丘陵から東京タワーを見るものはいたのだろうか。

そしてその頃のおでんもがんもどきは甘めであっただろうか。

冬将軍の寒太郎はまだ北風小僧と親しまれていただろうか。





長い長い年月を持って、自分の視覚と味覚と感覚に刺激を与えるこれらよ、永遠なれと。



よくわからない名台詞を考えてはしっかりとメモをしていた、そんな冬です。

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